脱毛後に起こる埋没毛とは何ですか？ケアやトラブル予防法はありますか？
埋没毛とは毛が皮膚の下で成長してしまう状態のことです。脱毛後は清潔な環境を保ち、保湿をして毛が自然に生えてくるのを待ってください。
【埋もれ毛とは】
埋もれ毛（＝埋没毛、イングロウン）は、脱毛後、毛が皮膚の中で成長してしまうことを言います。脱毛後や剃毛後に毛の再生よりも皮膚の再生が早く、毛が皮膚の中で埋もれてしまい、成長することで起こります。見た目も良くなく、雑菌が入った状態で塞がってしまうと炎症になってしまう可能性があるので予防が必要です。
【埋もれ毛はどうしてできるの？】
お肌が乾燥していたり荒れていると、埋もれ毛ができる原因に。
お肌の表面は角質で覆われていて、お肌に必要な水分を保湿する役割や、外部からの刺激・雑菌が侵入しないように守るバリア機能の役割を果たしています。
お肌が乾燥していたり荒れている状態が続いてしまうことで、角質がお肌を守ろうと働き、角質がどんどん分厚くなって毛穴を塞いでしまいます。すると本来生えてくる毛が、皮膚を突き破れずに皮膚の中で成長してしまい埋もれ毛になってしまうのです。
埋もれ毛はワックス脱毛やレーザー脱毛、フラッシュ脱毛、カミソリや毛抜きなどの自己処理でも起こりうる症状です。
毛は現代の日本社会においては必要ないものですが、人間の体的にはなかなか理解できないようで、脱毛後にはそれを補うためのケアが基本的には必要になってきます。
【埋もれ毛の対策は？】
一度埋もれ毛ができてしまうと、治すのに時間がかかってしまったり跡が残ってしまう場合があります。
どうしても埋もれ毛を作りたくない！という人は、できた後にケアをするよりも、できる前の予防としてケアをすることをオススメします。
埋もれ毛ができる前の具体的なケア方法は3つ。
- 清潔な環境を保つこと
脱毛後、特にワックス脱毛後はお肌を清潔に保つことが大切です。
ワックス脱毛は毛根から毛を抜いているため、脱毛後1週間程度は毛穴が開いた状態が続き、雑菌が入りやすくなっています。埋もれ毛や炎症を起こさないためにも、常に肌環境を清潔に保つように心がけましょう。 - スクラブクリームでのマッサージ
埋もれ毛対策といえばスクラブ。スクラブを使用すると古い角質を除去できるため、お肌を柔らかくすることができます。
脱毛後のお肌は特に敏感になっているため、お肌に優しいシュガースクラブがおすすめ。 - 保湿クリームでのケア
保湿はどんな肌トラブルの予防に繋がります。
保湿をすることで乾燥を防ぎ、保湿剤によって皮膜を作ってあげることで外部からの刺激や雑菌の侵入から守ってくれます。
【毛穴に雑菌が入ってしまうと・・・】
毛穴に雑菌が入ったり、埋もれ毛ができた個所に雑菌が入り炎症が起きてしまうことを毛嚢炎といいます。
毛嚢炎とは、毛根を包んでいる部分がブドウ球菌と呼ばれる雑菌が侵入し感染してしまうことで起こる炎症です。見た目はニキビや吹き出物のようなもので、膿がたまってぷくっと腫れています。
個人差はありますが痛みを伴う事が多く、見た目ではただの埋もれ毛かな？と思っていても、痛みがある場合は毛嚢炎になっている可能性が考えられます。
では、毛嚢炎になってしまったらどうすればよいのか。
一番は清潔に保ち、悪化を防ぐ事です。無理に膿を出そうとするとさらに雑菌が侵入してしまい、返って状態を悪化させる恐れがあるので注意しましょう。
痛みが続き、状態が悪化するいっぽうであれば、一度病院に受診して診てもらうことをオススメします。
【埋もれ毛ができてしまったら？】
埋もれ毛は脱毛をしていれば誰にでも起こりうる症状です。
時に、ちゃんとケアしていたのに埋もれ毛になってしまった・・・ということもあり得ます。
埋もれ毛ができてしまったら、埋もれ毛対策の基本的なケアと同様に
・清潔に保つ
・保湿のケアを欠かさない
・スクラブを使って角質ケアをする
これを守って、皮膚から伸びてくるまで成長を待ちます。
また、皮膚を突き破れずにそのまま埋もれている場合でも、皮膚の中で分解されターンオーバーとともに排出されることもあるので、なかなか出てこない・・・と深く悩まず根気よく待ちましょう。
【絶対にケアは必要？】
男性の方は正直、スクラブとか保湿とか面倒くさい、という方が多いと思います。実際、健康なお肌を保つことができていれば「面倒くさい」と感じてストレスをためながら上記のようなケアをしていただく必要はありません。
清潔にさえしていて下されば概ね問題ない方がほとんどですのでご安心下さい。